事例紹介

国際貨物部門
製品輸出における、環境問題やコスト削減を目指した木箱梱包から強化ダンボール梱包へのシフトと、引取~船積までの一貫物流構築のご提案(製造業 N社)

製品輸出における、環境問題やコスト削減を目指した木箱梱包から強化ダンボール梱包へのシフトと、引取~船積までの一貫物流構築のご提案
事例概要

過去、N社の製品は2つの工場で木箱梱包され、主に輸出されていました。ただ、 既存の業者から改善提案が無い状態が続き、また、複数の工場で別々に梱包され出荷・船積みされていた為、必要以上の経費がかかっていました。
そこで当社は、環境に配慮した強化ダンボールでの梱包と一貫物流による輸送の最適化を提案し、その経済性と環境負荷の低さから採択に至りました。

当初の問題点

N社では、過去からの梱包仕様をオーバースペックと認識し、またコスト面からも割高であり、何らかの改善を図りたいと考えておられました。ただ、製品個々が相応に高額であり、また物流事情の異なる中国への輸出が多い事から、梱包仕様変更については社内でも慎重論が多く、逡巡されていました。しかし当社の物流診断により、複数工場それぞれで梱包事業者を 利用していたために、船積時のコンテナにデッドスペースが発生している事が判明しました。

提案内容

N社に、木材の梱包に変わる強化ダンボールでの梱包をご提案。その環境負荷の低さやコストの削減、開梱の容易さ等についてご説明しました。しかしN社からはその優位性には着目しつつも、

  1. 輸送時や長期保管の際の強度や耐久性
  2. 湿度、水分による影響
  3. 吊り上げた際の強度及び安全性

等の問題が指摘されました。その問題一つ一つに対し、具体的な数字で安全性や耐久性をご説明し、必要に応じて対応策についても解説しました。また、梱包仕様改善提案に併せて梱包工場の集約化⇒外部工場委託と、引取~通関~コンテナ作業~船積までの一貫物流を提案しました。このメリットとして、

  1. 梱包サイズからコンテナバンニングプランまでの精緻な設計に基づくコンテナ内デッドスペースの削減での輸送効率化⇒コスト削減
  2. 一貫物流受託での情報集約化によるスケジュールの最適化⇒輸出までのリードタイムの短縮化
  3. 製品完成後の適宜引取⇒工場内完成品スペース削減による有効活用化

を提案し、成約の運びとなりました。

事例まとめ

今回の事例は、物流における指定倉庫搬入までを製造部門(工場)が、輸出手配を海外事業部門(本社)が管理しており、それぞれの部門での効率化やコスト削減は図られていたものの、輸出物流全体での見直しは既存の事業者では実施出来ていませんでした。そこを当社が物流診断の結果を持って提案し、コストの削減と環境への取組みを両立させ、また顧客潜在要求への対応へ結びつける事が出来たのが、成約の要点だと考えられます。

担当者コメント

現在は物流を一つの流れとして全体を捉え、かつコスト削減と環境への取り組みの双方を満たす提案が必要となっています。そのためには、過去の事例に捉われない発想で顧客のニーズを満たす事が重要です。今回の提案も、N社が考えておられた範疇の改善ではなく、梱包の機能を根本から考え直した提案であった事と、物流診断によって顧客の潜在的なニーズを掘り起こす提案であった為、結果として採択して頂けたと考えています。